Captomatorは顕微鏡自動撮影システムに多く利用される電動ステージの自動制御を手軽に実現するソフトウェアです。プログラミングなど難しい専門的な知識が無くても、カメラと組み合わせた自動撮影・自動解析装置を簡単に構築することができます。
一般的に顕微鏡を利用した自動撮影システムは下図のようにパソコン、顕微鏡(マイクロスコープ)、電動XYステージ、ステージコントローラ、デジタルカメラを組み合わせて構築します。
電動XYステージを自動的に動かすプログラムは利用するステージコントローラに応じて作成しますが、実際にプログラムを作成するのは手間がかかり、また撮影したいサンプル毎にそれらを作成しなければなりません。 デジタルカメラの制御とあわせながらこれらを構築するのは非常に手間がかかり難しい作業といえます。
ステージ制御ソフトウェアCaptomatorでは、自動撮影システムによく利用される撮影パターンや撮影方法、デジタルカメラ制御といった部分だけをパッケージングしており、即座に自動撮影システムを構築することが可能です。
お持ちの顕微鏡や電動XYステージの流用はもちろん、弊社より最適な構成をご提案させていただくことも可能です。
矩形範囲や円形範囲の全面撮影以外にも、指定したポイントの撮影、等間隔ピッチでの撮影、2点間を結ぶライン上の撮影など、自動撮影システムでよく利用される5つの撮影パターンを登録することができます。
実際に電動ステージを所定の位置へ移動させるティーチングにより撮影パターンの登録を行います。一度登録した撮影パターンは呼び出していつでも利用することができます。
登録した撮影パターンを呼び出して、開始ボタンをクリックするだけで自動撮影が実行できます。
また、現在位置でのタイムラプス撮影やZ軸を利用してのフォーカス合成撮影も行うことができます。
専用のハードウェアを用いずに画面上から様々なステージ操作を行うことができます。
・ジョグ移動
・指定ピッチでの移動
・座標の登録/登録座標への移動
・移動スピードの切り替え
アライメントマークがあるサンプルでは、アライメントマークの位置登録機能を利用することで、 サンプルの設定ズレを懸念することなく、簡単に撮影箇所の再現が可能です。
自動撮影中の各撮影前後にシリアル通信(RS-232C)により、外部機器へ制御コマンドを送信することができます。
温度制御ステージや膜厚計などと組み合わせることで自動撮影と連動して以下のような動作を実現することができます。
・撮影しながらワークの温度を変える
・カメラの撮影と同時に、別ハードウェアでデータを取得させる
・外部オートフォーカスユニットでフォーカス位置を微調整しながら撮影
このように自動撮影システムに更なる付加要素を簡単に付け加えることができます。
電動XYステージ制御 |
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電動Zステージ制御 |
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カメラ入力関連 |
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その他 |
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